為替変動リスク
為替レートが変化することによって損をするリスクです。
為替レートは1年365日、24時間変動しています。あなたが相場を見ていないときでも、あるいは週末や年末・正月であっても変動しているのです。為替差益を狙うということは差損をこうむる可能性があるということは理解しておきましょう。
信用リスク
証拠金を預けて運用していた業者が倒産したり、顧客資産を持ち逃げしたりするなどの事態が生じて、預けたお金が返ってこなくなるリスクのことです。顧客資産が100%保全されるためには、信託保全といって他金融機関に委託されている必要があります。保証金全額信託保全の業者が最も安全ですが、信託にも費用がかかることを考えると必ずしもベストではないのが難しいところです。
システムリスク
個人がパソコンを持つようになり、インターネットで常時繋がっている環境が実現したおかげで、窓口で取引するよりも低手数料かつ手軽に取引できるようになりました。しかしその環境がいつも保たれる保証はありません。
パソコンが壊れたり、インターネットに接続できなかったり、あるいは業者のシステムサーバがダウンしたりと自分のパソコンから取引ができなくなるリスクをシステムリスクといいます。この被害を最小限にするためには、電話取引のできる業者を選ぶことや使用するシステムの異なる複数の業者に分散することなどが考えられます。また注文と同時に逆指値を入れることもリスクを限定する効果があります。
その他のリスク
流動性のリスク…株式市場や債券市場などと比較するとはるかに流動性が高いため、約定しない場合というのは少ないと思います。ただし普段から取引量の少ない通貨ペアは為替変動の幅が大きくなりやすいため、余裕を持ったトレードが望ましいでしょう。
スワップ金利の変化による受け払い反転のリスク…長期投資を考える場合、2通貨間の金利差というのは大きな要素ですが金利は各国の経済状況に応じて変化するものです。取引を開始したときはスワップを受け取れるポジションであったとしても、時間が経つにつれて金利差が逆転してしまうとスワップの支払い側に変化する可能性もあります。少なくとも保有する通貨ペアの政策金利などについてはまめに確認するようにしましょう。