スキャルピング
一瞬の値動きを狙って長くても数分しか保有しません。少ない値幅でも満足のいく利益を上げることができるように、レバレッジは高めにし、利確・損切りの値幅も極めて小さいです。勝率にこだわって損切りをしないでいると、高いレバレッジが首を絞めることになります。確実な損切りが必要です。
デイトレード
ニューヨーククローズの前に取引を完結するトレードのことです。スキャルピングの場合と同様、短い期間の保有が特徴です。またニューヨーククローズの前に決済をすることでスワップポイントの受け渡しがない・FX業者によってはデイトレード手数料が優遇されていることがある、などがメリットです。デイトレードのつもりでエントリーしたのに損切りを徹底できず持ち越しになってしまってはリスクが大きくなるだけですので、必ずロスカットの設定をしておきましょう。
スイングトレード
2〜3日ないし1週間程度の保有期間で比較的大きな利幅を狙う手法です。
週末をまたいた場合値動きのリスクが大きいのですが、その週末リスクを軽減できることとレバレッジを低く設定していても利幅次第で大きな利益になることがメリットです。その反面、数日かけて下落トレンドに入った場合大きな損を出す可能性があります。低レバレッジだからといってロスカットを設定していないと不測の事態に対応できません。必ずロスカットは入れておきましょう。
ポジショントレード
通貨ペアの金利差に注目し、毎日のスワップポイントの受け取りを収益の中心とするトレード方法です。キャリートレードとも呼ばれます。
この数年間は日本・スイスの低金利に注目した機関投資家が、高金利の通貨と組み合わせることによって盛んにキャリートレードをやっています。ただし、スワップポイントの収益は値動きに比べると小さいというのも事実ですので、レバレッジをかけすぎない事、資金管理を怠らないことが大切です。
また金利差が小さくなる場合は、その通貨ペア自体が不利な方向に動きやすいということでもあります。そのため少なくとも当該二国の経済状況などは把握して金利動向に目を配っておきましょう。
外貨預金
超長期トレードという用語はないのですが、証拠金と同額程度の通貨を購入するにとどめておくことで、現物を買ったことと同じことになります。銀行が販売している外貨預金は売買手数料・金利の面で極めて不利な内容ですが、FXを利用してずっと有利な条件で擬似外貨預金を積み立てることができます。
この場合はレバレッジがかかっていませんので、証拠金がそれほど大きなリスクにさらされているわけではなく、金利も預けるよりは高いものが期待できます。また外貨預金は「預金保険制度の対象外」ですが、FXの場合は信託保全をしている業者を選ぶことによって、倒産リスクを軽減することが出来ます。